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5月14日~17日水星を見る好機

[天文現象] スケジュール:2021/05/14
更新日:2021/05/08

水星は見かけ上、太陽から大きく離れることがなく、日没後すぐの西の低空か、夜明け前の東の低空にしか見えません。低空のためわずかな時間で地平線に沈みます。そのため天文ファンでも水星は見たことがないという方が多くいます。5月17日は水星が太陽から東側に最も離れる「東方最大離角」になり、日没後の西の空で見るチャンスです。月→火星→水星の順で探っていくと見つけやすいでしょう。

5月17日20時星図
5月17日(月曜)20時の西空(香川県で観測地設定)

しかし、日没後のまだ明るさが残る低空で水星を特定するのは慣れていない方には難しいかも知れません。このようなときは目立つ目標があると見つけやすくなります。
水星の東方最大離角の3日前になりますが、5月14日は月齢2の細い月を目標にして水星を特定できます。

5月14日広視野星図5月14日(金曜)20時の西空(香川県で観測地設定)

視野の広い双眼鏡なら下図のように同視野に捉えることもできるでしょう。(視野は7度で表示)

5月14日20時拡大7度写野

月齢2の細い月自体が見つけにくいという場合は、5月15日の月齢3、いわゆる三日月を目標にして見てください。大雑把になりますが下図のように月と水星が離れていますが月の斜め右下方向に見える明るい星が水星になります。図では金星が地平線からわずかに見えていますが実際には低空すぎて視認は困難と思われます。

5月15日20時星図5月15日(土曜)20時の西空(香川県で観測地設定)

このころの水星を天体望遠鏡で高倍率にすると半月上に見えます。

5月17日水星拡大図

*シミュレーションはステラナビゲーターVer11で作成しています。

 

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