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西村彗星(C2023 P1)が増光中です

[天文現象] スケジュール:2023/08/26
更新日:2023/08/26

2023年8月13日に西村栄男さんが発見したC/2023 P1(Nishimura)が日の出前の東の空で増光中です。
 西村彗星は現在ふたご座にあり、かに座、しし座へと移動します。現在は明け方のわずかの時間ですが、9月上旬には日の入り直後の西の空に肉眼で見えるかもしれません。西村彗星は、9月17日の太陽に最接近のころには4等程度まで増光する予想ですが太陽に近いため空が明るく肉眼で見るのは厳しいかもしれません。双眼鏡を使えば尾を曳いた姿が見えるかもしれません。
 (AstroArts ステラナビゲーターの光度予想では現時点で3.8等です)

2023_8_24_4h27m星図8月24日 日の出1時間前の様子

彗星は光度予想が難しく突然明るくなったり、逆に砕けて暗くなったりすることもあります。

天候に恵まれずなかなか西村彗星は見ることが出来ていませんが、8月20日、22日、26日に撮影に成功しました。日の出が近くしっかりと短時間での撮影ですのでまだ尾はほとんど確認できませんでした。

C2023_P1Nishimura202308202023年8月20日撮影

C2023_P1Nishimura202308222023年8月22日撮影

C2023_P1Nishimura2023_8.262023年8月26日撮影

早起きして観測にチャレンジしてみてはいかがでしょう。


9月7日 増光した西村彗星をとらえました

西村彗星01

撮影日時:2023年9月7日 04時31分~33分
撮影地:香川県高松市国分寺町
望遠鏡:タカハシFSQ-85ED 0.73レデューサー使用 
カメラ:NIKON D810A  ISO3200  露出8秒×16枚
撮影者:天体望遠鏡博物館会員HT氏(高松市在住)
撮影者コメント:9月7日の朝は西村彗星を撮る最後のチャンスと思われたので、4時過ぎに東北東の山の縁から出てきたところを40mm双眼鏡で見つけました。彗星は5等星くらいにもかかわらず、月光と薄明で空が明るくて、かなり探しづらかったですが、幸い3等星のしし座ε星のすぐ横でしたので、見つかりました。8.5cmの望遠鏡では彗星独特の青緑が美しかったです。

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