香川県さぬき市多和助光東30-1(旧 多和小学校)
エイコー スカイレーダーの特徴は「一眼ファインダー」と称されたファインダーです。
初心者にとって、鏡筒本体とファインダーの光軸を平行に調整するのが難しいようです。
そこで、ファインダーの調整が必要ないようにするために考え出されたのがこの方式だったようです。
鏡筒本体の対物レンズからの光を、一眼レフカメラのように、鏡をつかってファインダーに導くようにしています。
通常のファインダーに比べて、焦点距離がどうして長くなるので、倍率が高く、視野が狭いのも特徴です。
口径60㎜の10倍ファインダーになります。
ファインダーで天体を導入するまえに、等倍で大まかに天体を導入できるように、
簡易ファインダーがつけられています。
2016年9月 当ページをご覧になった方から、本機のファインダーに使われているアイピースはどのようなものかについてのお問い合わせがありました。
本機の「一眼ファインダー」は10倍です。対物レンズの焦点距離は900㎜ですので、倍率10倍にするには900㎜÷10=90㎜となり、なんと焦点距離90㎜のアイピースになってしまいます。もちろんそのようなアイピースが使用されているはずがありません。
おそらくなんらかの補正レンズが光路上のどこかにあるはずです。そこでファインダー部を分解してみました。
対物側には、真鍮のリングに細い銅線?を張っています。写真ではわかりませんが、レンズ構成は十字線が見えるということからケルナータイプのようです。おそらくこのアイピース自身の焦点距離は20㎜~30㎜前後と思われます。
差し込みの外径は20㎜です。当時の一般的なドイツサイズ外径24.5㎜のアイピースとも異なるサイズです。
丸いリングが見えていますが、対物レンズの焦点距離を短くする補正レンズのようです。
円形の斜鏡です。鏡筒内のフリップミラーで光をファインダー側に導き、補正レンズで焦点距離を短くし、この斜鏡でアイピースに光りを導くようになっているようです。
(以上の写真は会員N氏のエイコー スカイレーダーA型にて撮影)