香川県さぬき市多和助光東30-1(旧 多和小学校)
ブランド: | ミザール |
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光学系: | 反射 |
口径: | 100mm |
架台形式: | 赤道儀 |
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収蔵年: | |
備考: | 2014年8月徳島 内海様 2014年11月京都市 個人様 2016年5月 兵庫県 八木様 会員2台 |
ミザールは1952年設立の日野金属産業株式会社(現社名:株式会社ミザールテック)が1957年から製造開始した天体望遠鏡のブランドです。当時望遠鏡は大変高価でした。そこで「安価で誰でも楽しめる望遠鏡を作ろう」と様々な機種を開発していきます。そして最初のベストセラー天体望遠鏡になったのが、1966年に発売されたミザールH-100型反射赤道儀です。
H-100型には、少なくとも初期型(架台部の形状が丸く、ウェイトが1個)、中期型(ウェイト2個)、後期型(高度調整ネジが追加)の3型があるようです。
当館には中期型と後期型があります。
ミザール H-100型反射赤道儀
口径100㎜(放物面) 焦点距離1000㎜ 口径比10
接眼部は、ヘリコイド式で一眼レフカメラのレンズの様に回転させることにより焦点調整できます。
赤道儀は赤経赤緯目盛環付/ウォームギア120枚
ファインダー8×30㎜
重量20㎏~17㎏(カタログにより違い有り)
ベストセラー望遠鏡でしたので、今でもよく見かけますが、部品が欠損していたり、主鏡メッキの状態がよくないものが多く、完全なものは意外と少ない印象です。会員が収集していた2台も、純正部品が一部欠損しているため、同型機の部品を集めて完全な修復を行う予定です。上の写真のものはウエイト、ウエイトシャフト、ファインダーが代替品、フレキシブルハンドル1本が不足しています。(2014年11月2日ネットオークションで入手した部品でウェイト、ウェイトシャフト、フレキシブルハンドルを復元しました。)
2014年8月徳島の内海様から寄贈があり計3台となりました。本機は斜鏡のメンテナンスを行い復活させます。
本機にはウェイトが2個あり、高度調整ネジがありませんので1977年前後のものと思われます。
(2014年11月22日 ヨシカワ光器研究所にてメンテナンスを行い、斜鏡を当館会員の部品取り用H-100の斜鏡と交換し、完全復活させることができました)
2014年11月1日京都市の個人様から寄贈があり計4台となりました。本機もウェイト2個で高度調整ネジがないタイプですから1977年前後の機種と思われます。
本機は接眼部直進ヘリコイドのメンテナンスと主鏡の再メッキを行い復活させる予定です。(2014年11月22日 ヨシカワ光器研究所にてメンテナンスを行い、接眼部直進ヘリコイドを当館会員の部品取り用H-100の接眼部と交換しました。)
本体、元箱ともにオリジナルで保存状態も良い希少なH-100型です。
2016年5月14日 兵庫県の八木様よりH-100型1式とH-100型の鏡筒(ファインダーなし)と赤道儀(三脚無し)の寄贈を受けました。八木様は2013年夏から天体に興味を持たれるようになり、部屋から手軽に使える反射望遠鏡を探していたところ、H-100型の形の美しさに魅了され同年12月にオークションで入手されました。その後少しずつリストアを行いながら室内からの星見に使用されていたそうです。
この時代のミザールは、長い2本脚のファインダーです。口径30㎜8倍。
赤道儀はドイツ式/赤経赤緯目盛環付/ウォームギア120枚
高度調整ネジがあります。
ウェイトが2個で高度調整ネジがありますから、H-100型の最終モデルと思われます。
ウェイトは2個です。1975年の「天体望遠鏡のすべて」地人書館に掲載されているH-100はウェイトが1個ですが、1977年の「天体望遠鏡のすべて」ではウェイトが2個になっていますので、本機は1977年以降の機種と思われます。
ウェイトシャフトに星野写真用カメラ雲台があるものもこの時代の特徴です。
もうひとつのH-100型は三脚がありませんでしたが、撮影用に三脚をつけてみました。本機はファインダーが欠品しています。本機の赤道儀は高度調整ネジがないタイプです。