香川県さぬき市多和助光東30-1(旧 多和小学校)
口径 120㎜(マルチコート) 焦点距離720㎜ F6
徳島県 内海様からの寄贈品(2014年8月)です
このシリーズには鏡面精度の違いとガラス材質により3種のものがあります。
判別は鏡筒の色でできるようになっています。
標準機 鏡筒塗装色:ホワイト 鏡面精度:λ/8 主鏡材質:青板ガラス
RS-20 鏡筒塗装色:オレンジ 鏡面精度:λ/20 主鏡材質:青板ガラス
RS-20P 鏡筒塗装色:ワインレッド 鏡面精度:λ/20 主鏡材質:パイレックス
本機は受注生産だったRS-20Pであり、当時の天文少年あこがれの反射望遠鏡です。
当時のメーカー広告には次のように記載されています。
RS20、RA20Pの主鏡面は、正しい放物面(パラボラ)を基準として、周縁での最大差がλ/20以内(+-0.027ミクロン)に整形されています。全体のなめらかさにも十分注意し、中間帯に凹凸のないものを合格とします。以上の検査はフーコー・テスト法により、表面のメッキ処理の前後、2回実施し、温度条件も記録されます。RSの超高精度はこのような厳しい品質管理によって保証されるものです。
保証書 室温25度で面精度がλ/20であると記載しています。
本来の性能が発揮できるように、ヨシカワ光器研究所様にて
光学系のメンテナンスを行ってもらいました。
洗浄前:主鏡面に細かな埃がありますが、カビや変質などはないようです
洗浄後:埃、くもりなどがなくなりすっきりとしました 。
メンテナンスを行った吉川氏のお話では、この鏡面は裏面まで丁寧に加工されており、
研磨職人の人柄が偲ばれるとのことでした。
鮮鋭な像が期待できそうです。
来館者の皆様自身でお確かめいただける日が待ち遠しいです