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西村製作所 ニュートン・カセグレン式25cm反射赤道儀

ブランド: 西村製作所
光学系: 反射
口径: 250mm
架台形式: 赤道儀
寄贈地:
寄贈者:
展示場所:
収蔵年:
備考: 香川県まんのう町より寄贈

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25㎝カセグレン・ニュートン反射赤道儀 (まんのう役場琴南支所倉庫にて撮影)

口径:250㎜ 焦点距離:ニュートン焦点時1250㎜F5/ カセグレン焦点時3750㎜F15

赤道儀:写真赤道儀架台AT100-P35+赤経軸AT100-D36の組み合わせ

2014年6月29日香川県まんのう町から天体望遠鏡博物館に西村製作所製25㎝反射望遠鏡赤道儀の寄贈がありました。

今回の寄贈は、まんのう町が大川山山頂近くの「まんのう天文台」整備を行った際の機材入れ替えに伴うものです。

寄贈のお話はまんのう町町長とさぬき市市長の面談がきっかけです。その後、まんのう町教育委員会社会教育課から、さぬき市役所を通して、当館に連絡がありました。

望遠鏡はすでに、大川山山頂からまんのう町役場琴南支所に移設保管されており、6月16日に引き取り作業の下見のため訪問しました。

写真撮影を行い、西村製望遠鏡に詳しい、当館顧問の川内義郎氏に見てもらったところ、西村製作所のニュートン・カセグレン式25㎝反射望遠鏡、赤道儀は写真赤道儀架台AT100-P35+赤経軸AT100-D36の組み合わせになっていることがわかりました。重量は架台部分のみで160㎏、全体では200㎏超ということも判りました。

鏡筒と赤道儀を分ければ、大人4人で運べると判断し、6月29日午前10時から作業を行うことになりました。

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まずは鏡筒を取り外します。

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鏡筒部は大人二人で持てる重さです。

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キズをつけないように運び入れます。

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この車には鏡筒だけを載せます。

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荷台にそのまま持ち上げるのは難しいので、架台を荷台に寄りかかるようにして…

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積み込むます。ここが一番体力のいるところです。

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積み込み完了。午後から大型望遠鏡の倉庫となっている旧:多和小学校プール棟に運び入れました。

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ニュートン焦点時の接眼部/サブスコープも立派なものです。

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鏡筒の外観はきれいな状態です。塗装の艶も失われていません。カセグレン焦点時の接眼部です。

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この時代の反射望遠鏡鏡筒には鏡面確認用窓があるので夜露チェックなどに便利です。

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主鏡の状態は、夜露や結露の影響と思われるメッキ面の汚れがあるのがわかります。当初の性能を取り戻せるようにメンテナンスを行う予定です。

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赤道儀はモータードライブの電源は入りますが、駆動していない状態です。

今回の寄贈・引き取りに際しては、次の方々にお世話になりました。厚く御礼申し上げます。

香川県まんのう町

まんのう町長栗田隆義様、教育委員会社会教育課課長脇様、課長補佐長森正志様

さぬき市

さぬき市長大山茂樹様、総務部政策課大江政彰様

6月29日午後3時すぎに、旧;多和小学校においでになっていた男性3名

たまたまおいでになっていた男性3名にプール棟への搬入作業を手伝って戴きました。まことにありがとうございました。


2014年8月~9月、ヨシカワ光器研究所さんに依頼して整備を行いました。

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鏡筒、サブスコープをオーバーホールのため、分解しています。

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ミラーは洗浄後、メッキの劣化程度を判断、セル調整、錆びている鉄ネジ類はステンレスネジに交換することになりました。

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洗浄は2回行われました。主鏡、斜鏡ともに再メッキが必要なほどの劣化はないことがわかりました。

この後、サブスコープもメンテナンスされ、25㎝鏡筒とともに再組み立てされました。

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続いて、赤道儀の点検、修理です。電源は入るが、駆動しないという状態でした。

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  駆動系をメンテナンスしてもらっています。

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これでAT-100は復活です。汎用性のある赤道儀ですので今後が楽しみです。

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鏡筒、赤道儀ともにメンテナンスを完了。


AT-100の組立

2015年1月17日、2016年1月の部分オープンまであと、1年になりました。これからは分解保管している大型望遠鏡を手動クレーンを使って組み立てていく必要があります。この望遠鏡は大人2人いれば人力で組立できる重さですが、訓練を兼ねて手動クレーンを使って組み立てることにしました。

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まずは赤道儀部分を所定の位置まで移動させます。赤道儀を持ち上げる際、一箇所に負担が掛かりすぎて損傷させないように、ベルトスリング(吊り下げ用の丈夫な布ベルトです)をどのように巻けばよいか試行しながらの作業です。この赤道儀を寄贈先から引き取る際に、人力で持ち上げたときのことを思うと、クレーンのありがたさが体感できました。

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アンカーボルトを打ち込むため、振動ドリルも購入しました。当館会員のほとんどは勤務先ではデスクワークが主ですから、道具の使い方をひとつひとつ学びながらです。天体望遠鏡博物館のオープンまでには、これから何百本もアンカーボルトを打ち込んでいくことになります。

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ウェイトを取り付けていきます。

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バランスのとれる位置を探ってから鏡筒を持ち上げていきます。

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クレーンを赤道儀の位置まで移動させて、鏡筒を下げていきます。

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このあと地震対策用にロープで固定して完成です。この作業は5人で行いました。(撮影者は写っていません)

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開館日

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