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ゴールデンウィーク中は木星が見頃です

[天文現象] 更新日:2017/05/03

下図は5月4日22時の南の空です。半月の東側で一番明るく見えているのが木星です。一等星よりもずっと明るいマイナス2等級ですから晴れていれば、都会でも簡単に見つけられるでしょう。5月4日22時南空

木星は12年間で太陽を一周しています。星占いに出てくる星座は12個ありますが、木星はそれらの星座を1年に1つずつ移動しています。今年はおとめ座に木星が見えています。おとめ座には1等星のスピカがありますが、月明かりがあるとあまり目立ちません。おとめ座と木星をいっしょに見たいときは月明かりのない5月20日から月末がよいでしょう。

口径5㎝程度の双眼鏡を使えば、木星の4つの大きな衛星を見ることができます。数時間、間隔をあけて見たり、翌日にみたりすると衛星の位置が動いていることに気づきます。およそ400年前、有名なガリレオ・ガリレイは小さな望遠鏡で根気強くこの4つの衛星の動きを観測し、衛星が木星のまわりを回っていることを発見しました。当時は宇宙の中心は地球であり、すべての天体は地球のまわりを回っていると信じられていました。ガリレオは衛星が木星のまわりを回っていることを観測によって確認し、宇宙の中心が地球でないことを確信しました。ガリレオの使っていた望遠鏡は、小型の望遠鏡で、現代の5㎝程度の双眼鏡よりも性能が劣っていました。

5㎝程度以上の双眼鏡、天体望遠鏡をお持ちの方は、ぜひ木星を何度も見て下さい。できればスケッチを描いてみて下さい。ガリレオと同じ発見をすることができるでしょう。

5月4日22時木星拡大

5月4日22時ころの木星と衛星のようすです。天体望遠鏡だと左右上下逆に見えます。双眼鏡だとこの図のとおりに見えます。衛星の名前は下図をご覧下さい

5月4日4大衛星名前

5月4日22時の図ですから、それ以外のときに見たときは衛星の位置が違って見えます。ご自分の目で確かめて下さい。

 

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