香川県さぬき市多和助光東30-1(旧 多和小学校)
[イベント] 更新日:2017/05/13
天体望遠鏡博物館会員による第2回の天体写真展です。撮影者の竹田賢二氏は本格的な機材と撮影方法による天体写真も撮影しますが、今回は「てぬき」をテーマにした天体写真展です。天体写真の解説には、撮影時のエピソードや、天体写真を撮影している自分を写した星景写真がついていたりします。天体写真だけでなく説明文も見応えたっぷりです。
会 期:2017年5月7日(日)~6月25日(日)の間の開館日
時 間:午前10時~午後4時(午後3時30分受付終了)
会 場:天体望遠鏡博物館 本館2階 特別展示室 (校舎 旧音楽室)
入場料:天体望遠鏡博物館入館料のみでご覧になれます
パンスターズ彗星 C/2011 L4/工都に沈む月と金星/多和の冬空/M42 オリオン大星雲/M33 さんかく座銀河/M31アンドロメダ銀河/M45 プレアデスの輝き/北アメリカ星雲とペリカン星雲/土星/ペルセウス座流星群と黄道光/天の川に浮かぶ宝石 M27 あれい状星雲/網状星雲/天の川のカラフル領域/大川嶺で撮影したM8とM20付近/NGC7293 らせん星雲/スーパームーンと最小の満月/星浴満たす寒風山/小惑星DA14の接近(27,700km)/月食の過程/メシエ・クォーター(1/4)マラソン
TNK※で写し取る星空(※TNK(て・ぬ・き)の略文字)
お越しいただきありがとうございます。比較的最近のものを中心に、これまでに撮りためた天体写真を、撮影時の裏話と共に展示しています。もしよろしければ、お時間のある限り、説明と共にじっくりとご覧ください。
今回の写真展で展示してある天体写真のほとんどは、TNK※で撮影したものです。比較的簡単に撮影出来るこの方式は、ともすれば質の悪い写真の量産になってしまう可能性もありますが、天体写真のおもしろさを分かってもらえる入り口としては強力な武器になると思います。撮影後の写真のセレクト、合成などには若干の手間が必要ですが、暗い空と比較的新しいデジタルカメラがあれば、誰も が天体写真家になれる可能性を秘めているとも言えます。
※TNK(て・ぬ・き)の略文字。
一般に直焦点などの長焦点で天体写真を撮影するためには、赤道儀(追尾装置)のエラー(ピリオディックエラーなど)を補正するため、現在ではオートガイド(専用のガイド鏡+撮像カメラ+パソコンを用いた自動ガイド装置)を駆使して星像をピタッと点像に止めるのが主流ですが、その装置の導入や調整はハードルがあるため、なかなか難しいのも事実です。そこで、こうしたオートガイドを使わず、一眼デジカメの超高感度を利用して短時間撮影(1分前後)を用いて簡単に直焦点撮影をすることを、苦肉の策で思いつきました(別に特殊なことでは無く、多くの方は同様の試みをされます)
この方式を当時のダイハツのCM、TNP(低燃費)にあわせて、TNK(手抜き)と称しています。狭義では望遠鏡の直焦点撮影をノータッチガイドで行うことですが、ポータブル赤道儀を用いた星野撮影でもTNKと称しています。
愛媛県新居浜市 竹田 賢二