香川県さぬき市多和助光東30-1(旧 多和小学校)
[天文現象] スケジュール:2021/12/28
更新日:2021/12/28
レナード彗星が急増光して2等級台の明るさになっているとのことです。バーストによる急増光だとすると急減光する可能性も否定できません。ここ数日間が観測のチャンスです。
12月17日に上記の通りお知らせ致しましたが、その後、12月18日から21日にあった天体望遠鏡博物館ボランティアからの報告では、おそらく彗星は2~3等星程度の明るさになっているのではないかと思われますが夕空の明るさと低空という悪条件のため肉眼で確認できない状態になっています。双眼鏡だとどうにか確認できますが、とにかく低空なので地平線まで見渡せるような場所かつ光害の少ないところで観測することがポイントになっているようです。残念ながら一般の方には視認が困難な状態です。
【12月28日】
撮影日時:(上)2021年12月28日18時15分~19分
撮影地:香川県高松市国分寺町
撮影者:天体望遠鏡博物館会員F氏
撮影機材:タカハシFSQ-85ED+RD(327㎜)NIKON D810A
撮影データ:ISO3200 露出2秒×10枚
撮影者コメント:夕方に南西の空だけ晴れてくれました。12月23日よりは尾も長くなっているのが分かります。
【12月23日】
撮影日時:(上)2021年12月23日18時04分(下)18時26分~27分
撮影地:香川県高松市国分寺町
撮影者:天体望遠鏡博物館会員F氏
撮影機材:NIKON D810A 24-300㎜ズーム
撮影データ:ISO6400(上)55㎜F4.5 露出1秒×16枚 (下)300㎜F5.6 露出2秒×15枚
撮影者コメント:レナード彗星はやぎ座の南のけんびきょう座にいました。条件はさらに厳しくなっており、今夕は15×45の双眼鏡でも視認できませんでした。今回はズームレンズの55mmと300mmで写しましたが、写真には何とか写ってくれました。(どちらもかなりトリミングしています。)
周囲の恒星と比較してみて、おそらく5等級台と思われます。写っている電線と時刻から、どのくらい観察条件が厳しいか想像いただけると思います。
観測日:2021年12月23日
観測地:香川県
報告者:天体望遠鏡博物館ボランティア 香川県在住 M氏
報告者コメント:私もこの日(23日)に何とか確認できました。ステラナビゲータで示される位置を80㎜,25倍のフィールドスコープで探したところ,核部分はほぼ恒星状,小さなコマらしき広がりがあり,かろうじて恒星と区別できるという感じでした。これがレナード彗星かどうか自信が持てなかったのですが,写真撮影されたFさんの写真に写っている位置と一致し間違いなかったということで,観測報告致します。
【12月21日】
撮影日:2021年12月21日18時09分~18時11分
撮影地:香川県高松市国分寺町
撮影者:天体望遠鏡博物館会員F氏
撮影機材:鏡筒・タカハシμ300CRS(直焦点3000㎜) カメラ・NIKON D810A
撮影データ:露出4秒×18枚 ISO6400
撮影者コメント:今日も晴れましたのでレナード彗星を追っかけました。今回はミューロン300の直焦点で核を狙ったのですが、特に分裂した様子は見られないようです。昨日よりは低空の透明度が悪かったため肉眼では全く無理で、昨日と同じく8✖42の双眼鏡で見ましても、これでも場所を知っていればギリギリ見えるというレベルでした。
【12月20日】
撮影日:2021年12月20日17時53分~18時06分
撮影地:香川県高松市国分寺町
撮影者:天体望遠鏡博物館会員F氏
撮影機材:鏡筒・タカハシFSQ-85ED カメラ・NIKON D810A
撮影データ:露出1~2秒×12枚 ISO1600
撮影者コメント:今日の夕方は南西方向の雲も出なくて、やっとレナード彗星を撮影できました。しかし当地では18:06に山に隠れるまでしか撮影できず(天文薄明中でかつ超低空)、背景はグダグダで尾もわずかしか認められません。もう少し条件が欲しかったですね。眼視では8×42の双眼鏡で認めることができました。
【12月19日】
撮影日:2021年12月19日18時19分頃
撮影地:鹿児島県
撮影者:天体望遠鏡博物館ボランティアI氏
撮影機材:カメラ:5DマークⅡ ISO400 15秒 望遠鏡:カプリ80ED 赤道儀:EQ5
撮影者コメント:12月19日、3日目にしてやっと補足しました。やはり鹿児島では難しかったです。太陽光の余韻と月明り等。画像処理であぶりだした感じです。目視は不可能でした。東側で観測したときと比べ西側で確認できたものは彗星の尾の形が明らかに広がっている様に見えます。
桜島とのコラボ狙いましたが残念でした。
12月18日の予報図
12月18日18時頃のシュミレーションを掲載します。観測地は香川県さぬき市にしています。各地とも日が暮れて金星・土星が見え始めたら探索開始です。高度10度以下まで見通せる場所を探しておくのがポイントになりそうです。視野7度の双眼鏡なら同一視野で捉えられるはずです。
円は視野7度で描いています。双眼鏡で金星と同一視野に入ります。
12月18日観測報告
①鹿児島県I氏より:今日天気はそこそこでした。桜島とのコラボ狙ったのですが低い位置に雲がかかり確認出来ませんでした。鹿児島は日の入りが遅いため空が明るく条件悪そうです。しかし、知人(T氏)が桜島とのコラボ成功していたので許可をいただいたうえで報告します。
撮影者:天体望遠鏡博物館ボランティアI氏の知人T氏
撮影日:12月18日
機材:カメラニコンD810 レンズズーム150~600mm(タムロン?)
②香川県会員より:本日は夕方から雪まじりの雨になり確認できませんでした。
12月17日の予報図
下図は1本日12月17日午後5時40分頃(香川県)のシュミレーションです。南西の高度10度です。金星が明るく輝いていますので金星の斜め右下近くを探すと見えるはずです。肉眼、双眼鏡による観測、写真撮影(固定撮影でも写るはずです)にチャレンジして下さい。
12月17日観測報告
鹿児島県I氏より:鹿児島は残念ながら確認出来ませんでした。金星は見えていたのですが薄雲の中で双眼鏡でも見つけられませんでした。明日またトライしたいと思います!
岡山県岡山市U氏より:強風でしたが上空は晴れており、金星はよく見えていたのですが、低空に薄雲があり発見出来ませんでした。