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ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の軌跡を捉えました

[お知らせ] スケジュール:2021/12/28
更新日:2021/12/28

私たちに驚異的な宇宙の姿を届けてくれたハッブル宇宙望遠鏡ですが、1990年の打ち上げから30年が経過し老朽化が進んでいます。そこでハッブル宇宙望遠鏡の後継機となる「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)」が計画され、ついに2021年12月25日午前7時20分(日本時間同午後9時20分)、ギアナの宇宙センターからアリアン5ロケットで打ち上げられました。

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)」は反射鏡を使った望遠鏡です。主鏡の口径は約6.5mもあります。ハッブル宇宙望遠鏡の反射鏡は2.4mですから、およそ直径2.5倍、面積は7倍以上にもなります。天体望遠鏡の集光力・分解能は口径の大きさに比例しますから、「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)」が正常に稼働するとハッブル宇宙望遠鏡をしのぐ非常に高い観測性能が期待できます。
直径6.5mもある巨大な天体望遠鏡をそのままロケットに搭載して打ち上げることはできません。そこで反射鏡はロケットに搭載するときは折りたたためるように18枚の六角形の鏡を組み合わせて作られています。

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は主に赤外線を観測し、ハッブル宇宙望遠鏡では解明できなかった135億年前にさかのぼる初期の宇宙の様子などを探ることを目的にしています。このような重大な使命をもった望遠鏡の打ち上げでしたので、注目を浴びていました。

天体望遠鏡博物館もこの打ち上げに注目していたところ、大阪府在住のボランティアスタッフが打ち上げ約4時間後にアリアン5ロケットから分離され、目的の宇宙空間に向かうジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の軌跡を捉えました。

JWST_Launch

JWSTと記されているのがジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の軌跡です。

撮影者:天体望遠鏡博物館 ボランティアG氏(大阪在住)
撮影者コメント:日本時間の12月25日21:20に予定通りジェームス・ウェッブ宇宙望遠鏡 James Webb Space Telescope (JWST)が打ち上げられ、無事宇宙へ飛び立ちましたね。打ち上げの様子はYouTube NASAのLIVE中継で見ることができました。打ち上げ当日はその軌跡を捉えることができそうであったので、電子観望用天体望遠鏡-eVscopeで機会を伺ってました。予報座標はUnistellarのサイトで最新情報が入手できました。
ずっと雲に邪魔されて、なかなかチャンスがなかったのですが、打ち上げの約4時間後に一時的に雲の晴れ間があり、西南の低空を通過中のJWSTの軌跡を捉えることができました。
さらには、運良く打ち上げ27分後に切り離されたAriane-5ロケットも同じフレームに写ってました。
左端に3本目の軌跡がありますが、これはたまたまその時に視野を通過していた人工衛星TJS-4のようです。

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