香川県さぬき市多和助光東30-1(旧 多和小学校)
[お知らせ] スケジュール:2023/08/12
更新日:2023/08/13
天体望遠鏡博物館では、望遠鏡の組み立て、操作練習を兼ねたボランティアスタッフ対象の観望会を2か月おきに開催しています。8月12日夜もそのような一夜でした。時折、快晴になり透明度も良好で天の川も良く見えていました。
このスタッフ観望会は寄贈された望遠鏡や整備した望遠鏡の星像テストも兼ねています。そこで最近、メーカーにてメンテナンスを行い、使用できるようになったニコン12㎝双眼鏡やAPM製の大型双眼望遠鏡、軽量の25㎝ニュートン反射鏡筒を試用してみました。
25㎝ニュートン反射は、流行の電子観望用に使えるか試したところ、次のとおりです。もちろん肉眼ではこのように鮮やかな色を見ることは出来ませんが、CMOSカメラから取得した画像をパソコンで処理するとこのようになります。肉眼では見ることが出来ない「色」をリアルタイムで見られる電子観望はこれからの観望会には不可欠になると実感します。
こぎつね座 M27 亜鈴状星雲……運動に使う鉄アレイに似ていることから亜鈴状星雲と呼ばれています。肉眼で見ると銀行を表す地図記号のように見えます。
いて座 M20 三裂星雲……星雲の手前にある暗黒星雲により、星雲が3つの部分に裂けているように見えるところから三裂星雲と呼ばれています。
共通撮影データ
撮影日:2023年8月12日
撮影地:香川県さぬき市多和 天体望遠鏡博物館 駐車場
撮影者:天体望遠鏡博物館 A会員(愛媛県在住)
Kenko SE250N(25cmf1200mmニュートン反射)
EM-200赤道儀でノータッチガイド
ZWO ASI294MC UV/IRフィルター使用 8s×150(20m)
ライブスタック画像を天体画像処理ソフト ステライメージ9で処理
鏡筒は2022年8月に兵庫県の個人の方から寄贈されたケンコー スカイエクスプローラーSE250Nです。
口径254㎜ 焦点距離1200㎜ 口径比4.7 (写真には写っていませんが5㎝9倍のファインダー付属)
2022年3月4日に京都府 YM様から寄贈されたニコン口径120㎜倍率20倍の双眼鏡です。寄贈時はプリズムに経年劣化があり見えない状態でした。2023年春に天体望遠鏡博物館の法人賛助会員でもあるニコン様の支援を得て、メーカーメンテナンスで復活させることができました。
この双眼鏡だとM8とM20を同一視野にとらえることが出来ます。大型双眼鏡で見ると、たくさんの微光星を背景にして星雲が浮かび上がって見えます。
2021年7月に福岡県の個人「星見る羊飼い」様から寄贈されたAPM 120mm「SD」大型対空双眼鏡です。アイピース交換式ですので倍率を変更できます。この日は賞月観星UF24㎜を装着してみました。対物レンズにSD硝材を使用しているだけあってシャープです。
大型双眼鏡で見る星雲・星団は格別です。
8月12日はペルセウス座の極大日前日ですから、流星も時折見ることが出来ました。ペルセウス座流星群らしい高速の流星がいくつか確認できました。
共通撮影データ
撮影日:2023年8月12日
撮影地:香川県さぬき市多和 天体望遠鏡博物館 駐車場
撮影者:天体望遠鏡博物館 I会員(香川県在住)
カメラ:オリンパスE-PL8
露出10秒 感度設定ISO2000 固定撮影