香川県さぬき市多和助光東30-1(旧 多和小学校)
[天文現象] スケジュール:2023/10/29
更新日:2023/10/27
10月29日(日)の明け方に部分月食が起こります。月食は、月が地球の影に入ることによって起こる現象で普段の月の満ち欠けとは異なります。月食には地球の影によって全て隠される「皆既月食」と、一部が隠される「部分月食」があり10月29日の月食は部分月食です。
今回の月食は、月の直径の12.8パーセントが地球の影に入り込みます。あまり大きく欠けないのですが普段の月の満ち欠けとは異なる欠けかたに注意してみましょう。
10月29日5時14分頃、最も月が欠けて見えるときのシュミレーション図です
中央の円が地球の本影です。4時34分の月がかけ始める頃、月が地球の本影の端に入ります。
中央の円が地球の本影です。5時14分頃、月の欠けかたが最大になるころです。月が地球の本影の端っこをかすめるように通過していきます。
「部分食の始まり」「食の最大」「部分食の終わり」の時刻は、観察する場所によらず同じですが、月の高度(地平線からの高さ)は異なります。
10月29日午前4時34分 月がかけ始める頃の西の空 月の高度はおよそ20度です
10月29日午前5時14分 月が最も欠けた頃の西の空 月の高度はおよそ13度です。部分食が終わる5時53分頃の月の高度は10度以下になりますから、西の低空まで見渡せる場所での観測をお勧めします。
以下は国立天文台からの引用です
地球と月は太陽の光を反射して輝く天体です。地球にも太陽の光による影があり、太陽とは反対の方向に伸びています。この地球の影の中を月が通過することによって、月が暗くなったり、欠けたように見えたりする現象が「月食」です。
月食は、太陽-地球-月が一直線に並ぶとき、つまり、満月の頃だけに起こります。ただし、星空の中での太陽の通り道(黄道)に対して月の通り道(白道)が傾いているため、ふだんの満月は、地球の影の北側や南側にそれたところを通ります。そのため、満月のたびに月食が起こるわけではありません。