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12月15日未明 ふたご座流星群

[天文現象] スケジュール:2023/12/15
更新日:2023/12/10

topics02-m図は国立天文台ホームページから引用

流星群は数多くありますが、群によって流星の出現数は大きく異なります。ほとんどの流星群は1時間に数個程度の出現数です。しかし、1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス流星群、12月のふたご座流星群は1時間あたりの出現数が数十個から100個を越えるようなこともある活発な流星群で流星をみられるチャンスが高くなります。

今年のふたご座流星群は、月明かりがなく好条件です

2023 年のふたご座流星群は15日午前4ころの極大時刻(流星群の活動が最も活発になる時刻)はもちろん、観測に適している14日深夜から15日未明にかけて、まったく月明かりの影響を受けません。

観測は14日深夜から15日未明にかけて

極大は15日午前4時ころと予想されていますが、正確な極大時刻は観測してみないとわかりません。14日深夜から15日未明までは数多くの流星を見られる可能性があります。

とにかく防寒対策を

8月のペルセウス流星群は、深夜でも蒸し暑いくらいですが、12月のふたご座流星群はとにかく寒い!流星観測は短くても30分以上、夜空を見続けるようになります。(観測者なら連続数時間)寒さで集中力はもちろん、体力もどんどん失われていきます。帽子、マフラー、防寒着、できればブーツか長靴、カイロなどで体が冷えないようにして下さい。

また、地面に直接寝ると、寒いだけで無く、安全上も好ましくないので、キャンプ用のいすなどに座って見るようにしましょう。

ベランダなど安全な場所なら「コタツ」もお勧めです。コタツに首まで入って、流星群を眺めるのはとても快適です。(寝てしまわないように注意)

流星は目でみるのが一番

流星は「目」で見られます。天体望遠鏡や双眼鏡よりも広範囲を見ることが出来る「肉眼」がもっとも多くの流星を見ることができます。

双眼鏡をお持ちなら

これは少しマニア向けです。2023年ふたご座流星群の放射点はふたご座のカストル附近と予想されています。口径4㎝以上の7倍~10倍程度の双眼鏡ならカストルと放射点を同一視野にとらえられるでしょう。肉眼では見えない微光流星や放射点をピンポイントで示す静止流星観測にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

「あいうえお」で流星の時間を計ろう

「流れ星が流れている間に願いを唱えると願いが叶う」と言われています。ほとんどの流星は1秒以内に消えます。まれに大火球と呼ばれる数秒間にわたって光り続け夜空の半分くらいを横切りるような流星があらわれることがあります。

いずれにしても大抵は「アー」「アー流れた」と発するのがせいぜいでは無いでしょうか。
「あいうえお」を1秒で言えるように訓練しておくと、0.2秒単位で流星が見えている時間を観測できます。流星が流れると興奮するので、実際は「あー・いうえお」になりますが流星が1秒未満の発光現象であることがわかります。

願いをどうしても言いたければ

4文字程度がお勧めです。

流星のことをもっと知ろう

国立天文台ホームページから引用

ふたご座流星群の母天体

ふたご座流星群の母天体は、フェートン(3200 Phaethon、ファエトンとも呼ばれる)だと言われています。フェートンは1.43年の公転周期を持つ近地球小惑星の一つです。

フェートンは複数の回帰において近日点付近で少量の物質放出が見られることから活動的小惑星に分類され、軌道からふたご座流星群の母天体と考えられています。一般に流星群は彗星活動により放出されたダスト(ちり)が起源だと考えられており、フェートンは過去に大量のダストを放出していたと推定されています。そのため、フェートンは彗星と小惑星の中間的な特徴を持つ過渡的な天体である可能性が高いといわれています。しかし、このような過渡的な天体の起源や物質進化についてはよくわかっていません。2024年に打ち上げ予定の深宇宙探査技術実証機DESTINY+でフェートンのフライバイ探査が計画されています。(この部分の文章は国立天文台ホームページから引用)

天体望遠鏡博物館はフェートンの掩蔽観測にチャレンジしました

天体望遠鏡博物館は2021年10月4日未明に小惑星Phaethon(ふたご座流星群の母天体候補)による掩蔽観測に協力致しました。この様子は2021年10月22日のお知らせ「JAXAの小惑星探査計画のための恒星食観測に成功しました」に掲載していますのでご覧下さい。
この度、この掩蔽観測に対して小惑星探査計画DESTINY+プロジェクトチームから感謝状を受け取りました。

フェアトン感謝状

DESTINY+計画はJAXAや千葉工大惑星探査研究センターが中心になって進めている小惑星探査計画です。
「DESTINY⁺」プロジェクトについては、下記を参照してください。
深宇宙探査技術実証機「DESTINY⁺」 | 惑星探査研究センター(PERC) (it-chiba.ac.jp)

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