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7月28日土曜日未明に皆既月食

[天文現象] 更新日:2018/07/27

*この案内文は国立天文台のホームページから引用しています。

7月28日土曜日の夜明け前に皆既月食があります。

今回の皆既月食は東北地方以西で月が沈む前に皆既食を迎え、皆既食のまま沈みます。月は、南西の空で3時24分に欠け始め、4時30分に完全に欠けて皆既食となります。皆既食は、6時14分まで1時間44分も続きますが、日本ではこの時刻よりも早く月が沈むため、皆既食の後の様子は観察することができません。

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上の図は、東京での見え方を示しています。

月食の詳しい時刻と日本の主な都市におけるその時の月の高度、さらに月が沈む時刻については、次の通りです。

食時の月の高度と月の入り時刻
  部分食の始め
(3時24.2分)
皆既食の初め
(4時30.0分)
食の最大
(5時21.7分)
月の入り時刻
札幌 8.2度 みられない みられない 4時24分
仙台 11.3度 1.0度 みられない 4時38分
東京 13.6度 2.8度 みられない 4時49分
京都 16.5度 5.9度 みられない 5時7分
福岡 20.8度 10.3度 1.4度 5時32分
那覇 27.6度 16.3度 6.5度 5時58分

皆既食中の月は、真っ暗になって見えなくなるわけではなく、「赤銅(しゃくどう)色」と呼ばれる赤黒い色になります。一方で天体は低い高度では、高度の高い時よりも私たちに届くまでに大気の影響を大きく受けて、本来の色よりも赤みが強くなります。今回は部分食のころからすでに月の高度が低いので、皆既食になる前から赤みがかって見えるかもしれません。また、皆既食のころにはすでに空が明るくなり始めているので、皆既食中には、月が見えなくなってしまうかもしれません。部分食のころから観察を始めて、普段と違う月と地上の風景を楽しみましょう。

月食中の月の位置については以下の図をご覧ください。月のそばには最接近を目前に控えた火星が明るく輝いています。

皆既月食の起こるしくみ

地球と月は太陽の光を反射して輝く天体です。地球にも太陽の光による影があり、太陽とは反対の方向に伸びています。この地球の影の中を月が通過することによって、月が暗くなったり、欠けたように見えたりする現象が「月食」です。

月食は、太陽-地球-月が一直線に並ぶとき、つまり、満月の頃だけに起こります。ただし、星空の中での太陽の通り道(黄道)に対して月の通り道(白道)が傾いているため、ふだんの満月は、地球の影の北側や南側にそれたところを通ります。そのため、満月のたびに月食が起こるわけではありません。

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月食は、月が地球の影に入ることによって起こります。月が地球の影に完全に入り込む月食のことを「皆既月食」と呼びます。

プリント

月食は肉眼で十分観察できますが、双眼鏡や望遠鏡を使うとより鮮明に観察できます。

月食はただ眺めているだけでも楽しい天文現象ですが、観察した結果を残したり、月のスケッチを取ったり、あるいは写真を撮ったりすると、あとになって月食の様子を振り返るためのよい記録となるでしょう。

またあまり知られていませんが、部分食が始まる前や終わった後には、月が半影(はんえい)と呼ばれる地球の薄い影の中に入った状態となります。これを「半影食」と呼びます。肉眼ではなかなかわかりづらい現象ですが、露出を抑えた写真を撮影するとはっきりわかります。ただし今回、半影食が始まる時刻は2時13分です。次第に日の出に向けて空が明るくなってくるので、観察はむずかしいかもしれません。

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この日の満月は今年で一番小さく見える満月になります。

この案内は国立天文台のホームページから引用しています。国立天文台の月食のページをぜひご覧下さい。月食の起こるしくみを説明した動画もご覧いただけます。

https://www.nao.ac.jp/astro/basic/lunar-eclipse.html

 

 

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