お知らせ

２０１９年１２月１１日　１７時３０分　西の空（香川県）

■先日まで、南の空に明るく輝く一番星は木星でした。その木星は、ふと気が付くと見えなくなっています。先日、一番星をバトンタッチした、金星が、宵の明星として夕刻の早い時間に輝いています。夕刻の空、一番星を探してみましょう。
１２月９日から数日間は、一番星に寄り添うように土星の姿も観察できます。寄り添う角度は、わずか２度足らずですから、腕をいっぱいに伸ばして、人差し指で指さしてみると、二つの星が爪の中に隠れるほどに接近します。
また、毎日その角度と方向が変わりますので、その変化を観察するのも楽しいものです。
金星や土星などの惑星は明るいのでスマホやコンパクトカメラでも比較的簡単に写真撮影をすることができます。この機会に天体写真に挑戦してみてはいかがでしょうか。夕刻の美しい景色を前景に入れて、気軽に天体写真を撮影して楽しんでみてください。

なお、一番星は天文学の専門用語ではありません。それぞれの方が、それぞれの日に最初に見つけた星が一番星になります。それぞれの方に、それぞれの一番星があるなんて、ちょっと素敵だと思いませんか。あなたの一番星を探してみてください。

１１月２９日に土星・月・金星・木星が並ぶ様子が撮影できました。望遠鏡博物館のスタッフが各地で撮影した写真があります。スマホでのお手軽撮影から、大型カメラによる本格的なものまでいろいろありますので、観察や撮影の参考にしてみてください。

天体望遠鏡博物館ホームページ　お知らせ「土星・月・金星・木星が並ぶ様子が撮影できました」

11月26日に撮影した金星と木星(コンパクトカメラ使用、北海道士幌町にて撮影)

文中の図表はプラネタリム表示用フリーソフトStellarium 0.19.1を使用しました。 (文章と図表・写真 担当:fuji 　)