上弦の月(半月)の日、月の微妙な傾きや太陽の方向などの条件がそろうと、クレーターの凹凸の光と影により、月面にXの文字が浮かびあがります。観察チャンスはわずか一時間少々。
2月1日(土)20時ごろから月面Xの観察チャンスになります。
久しぶりに暗い時間に月面Xが観察できます。晴れていれば望遠鏡を使うと月面にXの文字を探すことができるはずです。
月面にはXの文字の他にL・O・V・Eなどの文字も発見され、ひそかなブームになっています。それぞれの文字は、月の傾きや太陽の方向などの繊細な条件で、必ずしも同時に観察できるとは限りませんが、月面Xに加えて、これらの文字を探すことは大変楽しいものです。
今回は、同時観察の条件は整っていないようですが、時間をおいて観察して、すべての文字を探し当てるのもよいかもしれません。
また、来月、3月2日は、同時所観察の条件が整うかもしれません。今回との見え方の違いを写真に撮ったり、スケッチをしたりしておくと更に楽しみが増すことになるでしょう。
なお、月面Xは望遠鏡での観察をお勧めします。高倍率の双眼鏡やバードウォッチング用のフィールドスコープでも観察はできますが、三脚などに固定する必要があります。また、高倍率ズーム付きのカメラを使うと、上手に撮影できることもありますのでぜひ、お手元その機能のあるカメラをお持ちの方は、撮影にも挑戦してみてください。