2/18日、夜明け前 5:30ごろの香川県の星空
夕刻の空に水星の姿は観察できたでしょうか。太陽に軌道が近い水星は太陽の周りを速く回っているため、最大離隔を過ぎると急速に観察できなくなってしまいます。水星の観察に付いては、都度あらためて、ご案内しますので今回見逃してしまった方もご心配なく。
さて、これからの星空は、夜明け前の空にご注目。この夏、主役の惑星たちが続々と並んで登場します。加えて、2/18日前後は、細い月も加わり、夜明け前の星空がにぎやかなになっています。寒さも本番のこの時期ですが、明け方には夏の星座も顔をだし、暗い空では、横たう天の川も見ることができます。
寒い朝で、早起きが大変な時期ではありますが、この美しい光景が見られたならば、眠気も一気に吹っ飛びます。ぜひ、この期間、早起きに挑戦して、夜明け前の美しい光景を観察してみてください。また、これらの惑星や月は比較的明るいため、スマホやコンパクトカメラでも撮影することができます。美しい朝の色付きや、林や街並みなどの前景を上手に写真の構図に取り込んで、きれいな星景色の写真に挑戦するのも良いかもしれません。
★ご注意
夜明け前の土星は低倍率の双眼鏡を使用すると、より簡単に見つけることができます。ただし、双眼鏡の使用は、日の出の時刻前には観察を必ず終えてください。万一、双眼鏡の視界の中に太陽の強烈な光が入ると、あっけなく失明するなどの大事故になります。特にお子様だけでの双眼鏡の観察はされないよう、保護者の方はくれぐれもご注意ください。
横たう天の川と夏の大三角(帯広市畜産研修センター(北海道、宿泊施設)にて1/25日夜明け前に撮影)
文中の図表はプラネタリム表示用フリーソフトStellarium 0.19.1を使用しました。 (文章と図表作成 担当: fuji )