香川県さぬき市多和助光東30-1(旧 多和小学校)
ミザール ニューアポロ型屈折赤道儀(後期型)
口径68㎜ 焦点距離1000㎜ 口径比14.7
ドイツ式赤道儀
総重量 16.5㎏
口径8㎝のカイザー型が登場するまで、ミザール製屈折望遠鏡のフラッグシップ機です。口径が60㎜ではなく68㎜というのが、ワンランク上であることを感じさせ、当時の天文少年にとって魅力的な望遠鏡だったことでしょう。
本機は2016年4月9日に東京都の大坂様から寄贈されたものです。
大坂様は1976年9月に本機を東急百貨店日本橋店で購入されました。ミザール ニューアポロ型屈折赤道儀は1969年から販売開始し、1980年頃に終了しています。1975年のカタログは前期型ですから、大坂様は1976年に購入されていますので後期型が出た年だったのでしょう。
1991年にミザール(日野金属産業株式会社)に整備依頼されています。また鏡筒内は迷光防止のため植毛紙(アトム社扱い)を取り付けています。
口径68㎜のアクロマートレンズのセルには光軸修正装置がついています。
*ハレー彗星の回帰を記念したシールが貼られています。
ドイツ式赤道儀(経緯台兼用可能)
赤経全周微動 赤緯部分微動(タンジェイトスクリュー) 目盛環付
前期型とは赤道儀のデザインが異なります。大きな変更点は3点あります。
①三脚架台部と赤道儀本体を取り外せるようになったこと
②赤緯のフレキシブルハンドルが鏡筒と平行方向に取り付けられたこと
③鏡筒バンドが開閉式になったこと
(赤道儀と三脚は同時期のH-100型と同じと思われます)
*大坂様からは、1980年(№29)、1985年?(№39)ミザール望遠鏡カタログ、№45ミザール光学製品カタログ、ニューアポロ型 カイザー型使用説明書、1981年6月ビクセン光学製品カタログも本機といっしょに寄贈下さっています。