香川県さぬき市多和助光東30-1(旧 多和小学校)
このビクセン NEWポラリスR-100Sは広島県の福山様からの寄贈品です。
1980年代前半、都市部の光害がひどくなり、夜空の暗い、野山に遠征することが流行りました。
そのためキャリングバックに収納し持ち運びできるコンパクトな望遠鏡へのニーズが増えました。本機は口径10㎝の反射鏡を単焦点化することでコンパクトにし、架台部は長時間露出撮影に耐えられる極軸望遠鏡内蔵の赤道儀とすることで天体写真撮影ニーズにも応える機種にしています。
鏡筒を口径70㎜焦点距離600㎜とした3枚玉セミアポクロマートにしたNEWポラリスSA-70Sというものもあり、どちらを購入するか当時の天文ファンは大いに悩んだことでしょう。
スペック
鏡筒部
主鏡有効径100㎜ 焦点距離600㎜ 口径比F6 放物面 マルチコート
スライド式接眼部
ファインダー 6倍 口径30㎜ アクロマート
架台部
名称:NEWボラリス型赤道儀
経緯台方式で使用することも可能
赤経ウォームホイールギア歯数144 赤緯歯数72 全周微動
(*赤緯歯数を144と誤記していました。72に訂正致します 2021年8月9日)
高度・方位微動 水準器付き
極軸望遠鏡3.5倍口径15㎜をオプションで取り付け可
1軸モータードライブもオプションで取り付け可
斜鏡を支える支持棒は1本脚、前後にスライドさせることでピント調整可能。この方式のメリットは斜鏡によるケラレを減少とされている。
このスライド方式のピント調整装置はこのクラスで一般的なラック&ピニオン方式と比較して強度が高いようである。
主鏡の光軸調整はこのクラスで一般的な押しネジ、引きネジ方式 ネジ回しが必要なタイプである。
フアインダーは6倍 口径30㎜ 調整ネジは前1本、後3本
架台部はNEWポラリス型と呼ばれている赤道儀 極軸望遠鏡を外せば極軸を垂直にすることができるため、経緯台方式にすることもできる。
高度調整微動ネジ 22度から55度まで調整可能
方位調整微動ネジ これがあると極軸合わせの時に東西方向の調整に便利
水準器もついています
オプションの極軸望遠鏡がついています。口径15㎜倍率3.5倍 視度調整機能付
観測月日と時刻を合わせるだけで北極星の位置を指定できる方式
バランスウエイトシャフトは長ネジタイプ
三脚取り付けのネジは大型で締めやすい。
開き止めの三角板も従来タイプよりも強化されている。ただし三脚開閉時に分解が必要。
三脚先端部の石突きは足で踏み地面に突き刺せるタイプ。
寄贈者ご家族